家づくりストーリーこれを読んで頂くと私たちが大切にしている事が理解できます。
倉敷市 森岡 様
最後に行き着いたのはやっぱり‥
どんなきっかけで玩具を集めようとお考えになったのですか。
もともと書道をやっていて凧に出会う機会があったんですね。そこでいろんな地方の凧をみたんです。それが面白そうなので他にももっとみたいみたいと考え始めたのがきっかけです。そこから休日を使って日本全国、海外にもでかけ始めたんです。
すごい数ですがどれくらいあるのですか。
42000点ぐらいでしょうか。まだ他にもあるんです。とても玩具館の中には入りきりませんね(笑)
どうして玩具館を作ろうとお考えになったのですか。
ちょっとオーバーな表現かも知れませんが郷土玩具というのは人間の生き方の縮図だと思うんです。手づくりのよさ、時間の刻み方、生活のスタイル、四季、日本人の心‥。失われてはいけない日本の美しい文化や伝統を伝統玩具に気軽に触れることによって感じて欲しいという願いから玩具館の設立を考えました。形式ばらずに気軽に来て会話が始まる、そんな小さなコミニュティになれば嬉しいと思います。
そこから建築会社を探しが始まったわけですね。
たまたま近くでなんば建築工房さんの完成見学会をやっていたんですよ。見たら確かに「職人さんの手の込んだ構造のしっかりした家」ということはすぐにわかりました。でも「価格は高いだろうな」と。 でも実際には「どんな風になるんだろうな」と心配でしたね。
実際にはいかがでした?
決して安い金額ではありませんが充分に納得できる内容だったので建築を依頼することに決めました。
工事が始まってからはいかがでしたか。
私は出張も多いですからそんなに頻繁に現場に来ることは出来なかったのですが要望はしっかり答えてくれるし何も言わなくても職人さんの配慮でやってくれているところが多いんです。例えば、金物や釘が表面に一切出ていない。これはちょっとした事ですが大変手間のいることだと思うんです。それと天井の小屋組が部屋によって違うでしょ。凧が展示しているところは天井に大きな凧をつるす事ができるようにしてもうひとつの部屋はケヤキをみせている。これも職人さんのアイデアなんです。他にも細かいところでたくさん知恵を出して頂いているんです。
なんば建築工房難波社長:やはり職人や私たち森岡さんの考え方に意気を感じている部分もあるからです。私たちも日本伝統の建築文化、職人の手業を残していきたい、土・紙・木・石本来の素材の良さを活かしていきたいというところでは共感する点が多いと思います。「どのようにやればお客さんが喜ばれるか」ということはいつもやっていることですが「どこまで完璧に出来るか」は職人の誇りにかかっているでしょう。
玩具に対する想いと家づくりに対する想いがまさに一致した建物といえますね。
そうですね。私も仕事でも感じることですが同じ材料を使って同じ工法をするにしてもどのような気持ちでやるかによって成果は違ってくると思います。その点では私の考え方を充分に汲んで頂けたということはよかったですね。
これからいらっしゃる方にメッセージをお願いします。
中に入られると最低3~4回は「おっ!」「ほぉ~」と感じて頂けるはずです。ねぶた祭りに使われている凧など皆さんがご存知のものからとても貴重な伝統玩具があります。年齢問わず楽しめると思いますから一度のぞいて下さい。